テレビドラマで取り上げられている日本の救急医療制度の仕組み

皆さんは「救急医療」という言葉をご存知でしょうか。
近年では、テレビドラマの題材などで取り上げられているという事もあり、言葉だけは知っているという方も多いかと思います。
しかしながら、その内容・歴史などについてはあまりご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで、救急医療についてお話して行きたいと思います。
救急医療は「医の原点」などとよく言われています。
これは、今治療を必要としている患者・苦しんでいる患者が目の前に居る時に適切な処置をする、医療を提供するという意味合いにおいては医の原点と呼んでも過言ではないかも知れません。
先のように呼ばれている救急医療ですが、日本においてその歴史はまだくまだ浅いものなんです。
これは、日本ばかりではなく先進国などにおいても同様のことが言えるのです。
日本での歴史は約40年。
そう考えるとまだまだとも言えるかもしれませんが、大きな発展を遂げてきました。
「担う医師を分離して治療を行う」これが日本の救急医療のベースとなっています。
一般的な診療科目とは切り離し、救急医療部門というものを作る。
そして、それに従事する医師を「救急医」と呼ぶことは今でも整備をする上でのベースとなっています。
更には、裕福な方でも・そうでない方でも平等に医療行為を受けられるようにという点から、保険や税金でその体制を整備して行くというのも日本での救急医療の制度の目的となっています。
そして、地域の医療機関を有効に活用しながら軽度なものから重度なものまでに幅広く対応出来るようにと初期から第三次の救急医療機関という現在の救急医療制度に対する基本方針が策定したのです。
年間、救急医療を利用される方の約77%が軽度の症状といわれていますが、万が一のために先のようなスタンスを取っていてくれるからこそ、助かる命が増えるという事にも繋がっているのです。
私たちもこうした制度を把握する事によって、より安心して生活が出来ることでしょう。

案外身近な救急医療

「救急医療」と聞くと、重度の状態のときに利用をするというイメージがあるかもしれません。
もちろん、現在の日本においては重度の患者にも対応が出来る救急センターなどがありますから、間違いではありません。
しかし、この救急医療は意外に身近なものも含まれているのです。
では、どのようなものがあるのでしょうか。
例えば休日・夜間診療です。
先のような際においても受診が出来る医療機関などが今では数多く存在しています。
これも救急医療の一環なのです。
自治体などにおいては、当番制などを用いて救急病院が受付をしているという場合も多いですよね。
こうした幅広い患者さんを受け入れるというスタンスもありますが「小児救急医療」というものに対応している小児輪番などの病院も該当します。
小児に対する救急医療というものは注目されていますよね。
ニュースなどでも時折目にされるかと思います。
こうした小児受け入れ可能な病院を探すことが出来るようになったのも、救急医療制度の発達があってこそなのです。
各自治体においては、受け入れ先などを常に情報公開しているところもありますので、いざという時の為に確認をしておくと安心して生活が出来るのではないでしょうか。
また、実際に病院に行く前の相談なども救急医療の一環として考えられています。
深夜対応してくれている地域などもありますので、今すぐという状態でなくても心配だなどという時には利用をすると良いでしょう。

孤立死しないための一人暮らし必然セット

ライフラインの請求や配達された新聞が溜まるなどして初めて見つけてもらえる「孤立死」は大きな社会問題です。若いときから他人事ではないので対策を行い、未然に防げる生き方を心得ておきましょう。

防ぐために私が出来ること

高齢者がほとんどと思われていますが、20~40歳代の層にも孤立死は広まっています。実に年間200名を超える若い世代が誰にも看取られることなく亡くなっているのが現状です。誰しもが他人事ではない身近に潜む問題ですが、年齢にかかわらず、もしもの時のために2つの対策をとっていれば自分の力で生き延びることができます。

1. いつでも連絡手段を手元に用意しておく
2. 緊急医療シートを活用する

なんとなく考えてはいても、実際に用意ができている人は少ないものです。この機会に一度準備しておくのは、いかがでしょうか。

連絡手段の確保

現代に生きる人の必需品にもなっているスマホやケータイはもしもの時に活用できます。常に身につける習慣をつけておきましょう。しかし、モノはあってもどこにかけたらよいのやら、またお話しできないほどコンディションの悪い状況に追い込まれることもあります。

登録しておくべき番号は身近な人だけでなく、救急車や医療機関、タクシーなど直接に助けてくれる先の番号も押さえておきましょう。いざという時に119の3桁が出てこない人もいるそうです。一刻を争う状況を想定してできることは完璧に備えておきましょう。

もしもの時の安心シート

認知度はまだ高くありませんが、緊急時に知らせておきたい医療情報を記載する緊急医療シート、別名安心シートというものがあります。家の中で急病、ケガなど不測の事態となったとき、駆けつけてくれた救急隊の人に読んでもらうためのものです。

自分で情報を伝える力がある場合は必要ありませんが、話す余力もない状態でお世話になることも十分に想定できます。そんなときに自分のことを代弁してくれるのがこの紙です。

◎記入すること

1. 氏名や住所
2. 緊急時の連絡先
3. 持病
4. かかりつけの医療機関

玄関や冷蔵庫の見えやすい位置に置いておくことで、救急隊の人に知らせたい情報をお知らせすることができます。シートは簡単にダウンロードできますのでネットで調べてみてください。

いくら家とはいえ、個人情報を目立つところに貼るなんてイヤ!という方もだいじょうぶです。緊急医療シートの存在があることを伝える表示マークを使うこともできます。そのマークに設置場所を記載しておき、シートを見つけられるように二重の暗号のようなかたちで案内する方法もあります。

ですが、あまりに厳重に隠しすぎて宝探しのようになると急ぎの時にもかかわらず余計な手間ヒマがかかりますので注意してくださいね。

対象となる人はすべての人です。一人暮らしでなくとも作っておく価値があるでしょう。情報は常に新しくして自分の命を救ってくれるかもしれない安心シートを使ってください。